医療職や介護職は常に人手不足だと言われています。特に看護師や介護士は求人がいつも出ている状態です。医療職の中でも看護師は入れ替わりが激しいと言われており、特に訪問看護師は離職率が高いとされています。なぜ病院勤務の看護師よりも訪問看護師の方が離職率が高いのでしょう。それは、自分のスキルに不安を感じてしまうことが挙げられます。訪問看護の場合は一人で患者さん宅を訪問し、自分で判断して対応しなければならないことが多いです。

病院勤務の場合、何かしら不安があったら先輩や同僚に相談できますが、訪問看護の場合はそういうことができません。緊急の時でも一人で対応しなければならず、正確で迅速な対応が求められます。さらに訪問看護をする方は、ターミナルケアを行うこともあります。いくら経験を積んだ看護師であっても、ターミナルケアを行い、看取るということが重なると気持ちの切り替えが難しいものです。実際、患者さんの死と直接向き合うのが辛くなり辞めてしまう人たちも多くいらっしゃいます。責任の重さや自分のスキルに対する不安、メンタル的な事情が退職理由に挙げられています。

とはいえ、訪問看護師は、患者さん一人ひとりと向き合えるやりがいある仕事です。つらい思いを抱えながらも続けたい気持ちがあるのなら、一人で抱え込まず誰かに相談してみましょう。信頼できる同僚や上司に、そのままの気持ちを伝えてみましょう。相談することで業務内容の見直し等をしてもらえる可能性もあります。また、大変な仕事を続ける上で重要なのが、気分転換です。休日は気持ちをリフレッシュする時間をたっぷり取り、心身共に急速しましょう。気持ちの切り替えがうまくできるようになれば、ネガティブな思いに引っ張られない自分になることができます。